意外と知らない?手首の痛みは腱鞘炎だけじゃない!腱鞘炎とTFCC損傷の違いを徹底解説!
腕を使いすぎると腱鞘炎になるのはよくきく話ですよね。
しかし、手首の痛みは”腱鞘炎”だけではないのです。
実は私が経験したことなのですが…
ある日、急に利き手の手首が痛くなりました。
パソコンもよく使うし、腱鞘炎だろうと思っていました。
5日ほど放置していましたが、治らず…。
湿布を処方されて、安静にと言われるだろうと思いながら整形外科に行きました。
するとTFCC損傷と診断されました。
何それ(笑)となりました。
TFCC損傷ってほとんどの人は聞きなれない言葉だと思います。
もちろん?腱鞘炎とも言われましたが(笑)
そこで今回は腱鞘炎とあまり聞きなれないTFCC損傷について詳しくご紹介します。
【誰にでもなりえる腱鞘炎の症状と原因は何・またその治療法は?】
腱鞘炎は誰にでもなりえます。
主な原因は手首や指の使い過ぎと言われています。
例えばデスクワークをしている人、文字を良く書く人、楽器の演奏をしている人、スポーツをしている人などが挙げあられます。
また、ホルモンの関係で更年期以降の女性や、妊娠・出産期の女性も腱鞘炎になることがあるそうです。
なぜかは詳しく解明されていませんが、女性ホルモンの影響だと考えられています。
腱鞘炎とはその名の通り、”炎症”が起こっていることを言います。
腱鞘と腱がこすれ合い、炎症を起こすことで痛みなどを引き起こします。
腱鞘炎の主な症状は…
・手や指を動かしたときの痛み
・患部に触れたときの痛み
・腱鞘炎が起こっている箇所の腫れ
・動かしづらい
などの症状が挙げられます。
治療法としては”安静”にすることがいちばんです。
手や指の使い過ぎで腱鞘炎になるのですから、安静にするというのは納得できます。
また、腱鞘炎を発症している箇所をテーピングやサポーターで固定するということも良い方法です。
重症の場合にはステロイド剤を使って治療することもあります。
【TFCC損傷とはなに?また症状や原因は?治療法は?】
腱鞘炎の次にTFCC損傷についてです。
そもそもTFCCって何??という方がほとんどだと思います。
TFCCは日本語では”三角線維軟骨複合体”となります。
複合体とある通り骨単体ではありません。
靭帯や軟骨が組み合わさった総称だと考えてください。
TFCC損傷とは三角線維軟骨複合体損傷のことを言います。
原因は急な転倒でとっさに手をついてしまったり、繰り返し手首をねじる動作をするスポーツや仕事をする人が多くなります。
例えばスポーツでいえば、バトミントンやテニス、卓球です。
TFCC損傷は三角線維軟骨複合体損傷といいますが、手関節捻挫といわれることもあります。
TFCC損傷の症状は…
・手首をひねる動作をしたら痛い
(ドアノブをまわすなど)
・手首に腫れがある
・痛みがある
・可動域が狭い
などの症状が挙げられます。
治療法としては、腱鞘炎とほとんど同じです。
主に”安静”にすることです。
テーピングやサポーターで固定して一定期間安静にします。
この固定することを保存療法と言います。
軽度の場合には保存療法で治ることが多いです。
しかし、重度の場合には手術をしなければいけないことも…
また、手術が困難な場合には腱鞘炎と同じようにステロイドを使った治療をします。
【手首が痛いと感じたらどのタイミングで病院に行けばいい??】
手をついたり、スポーツをしている人が手首の痛みを感じたら原因もわかります。
しかし、心当たりがない人もいると思います。
手首が痛いと感じたらどのタイミングで病院にいけばよいうのでしょうか?
だいたいの人は冷やしたり、シップを貼ったり、安静にすると思います。
1週間様子を見て、改善しないようなら病院へ行くことをオススメします。
もし、原因が軽度の腱鞘炎だとしても一度、病院で検査をして診断してもらうと安心ですよね。
もしかすると、腱鞘炎やTFCC損傷以外の疾患が潜んでいるかもしれません。
我慢はせずに病院を受診するようにしましょう。
【まとめ】
今回は腱鞘炎とTFCC損傷の症状・原因・治療法についてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
手首の痛みと聞くと”腱鞘炎”もしくは捻挫が頭に浮かぶ人が多いと思います。
しかし、腱鞘炎やTFCC損傷以外の疾患もたくさんあります。
中にはガングリオン、キーンベック病、ドケルバン病などもあります。
手首の痛みが長引くようであれば病院で診断してもらうようにしましょう。
決して我慢だけはしないようにしてください。
また、放置している間に悪化してしまっては元も子もありません。
疾患により治療法は異なります。
なるべく早めに正しい診断を受けて治療をできるように心がけましょう♪